先日マレーシアで振り込み詐欺に遭いました!!
読者の方が同じ被害に遭わないように、実際Nが体験した振込詐欺の手口、遭ってしまった際に行うべき手続き、未然に防ぐための注意点を本記事でご紹介していきます。
過去にスキミング詐欺にも遭いました。下記の【関連記事】で紹介していますので、興味のある方は併せてご覧ください。
【関連記事】
・マレーシアでカード詐欺にあった話!!
・マレーシア在住歴4年
・資産形成に興味があり、マレーシアの税制など勉強中。
何でも興味を持ったことはまず行動してみる性格なので、人より多くの詐欺話を聞く機会が多かった気がします。そんな過去の経験から警戒をしていたつもりですが、今回振込詐欺に遭ってしまいました。今回ご紹介する詐欺はマレーシアで横行している詐欺のようなので読者の方が安全なマレーシアライフを過ごせるよう記事にまとめてみました。是非ご確認ください。
【マレーシア】私、振込詐欺に遭いました!!
今回被害に遭ったのは「Carousell」からの被害です。
日本のメルカリのように、ユーザー同士で直接商品を売買をすることができます。マレーシア、インドネシア、フィリピン、カンボジア、台湾、香港、マカオ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダでも事業を展開しています。
年末に断捨離をし、不要な物を捨てるのは勿体無いなと思い、「Carousell」を使って出品しました。
詐欺の手口
詐:出品をすると購入予定者からアプリを通してチャットで連絡が入る。
詐:チャットでwhatappでやりとりがしたいと連絡が入り、電話番号が送られてくる。
詐:whatappから連絡を送ると購入者は海外に住んでおり、マレーシアに住む家族へ商品を送りたいので、銀行振込・商品配送を希望したいと連絡が入る。
N:私自身、販売側なので騙されることはないだろうとその条件(銀行振込・商品配送)に承諾。
N:振込先の銀行口座詳細と振込明細書の送付先のメールアドレスを伝える。
詐:10分程で振込が完了したので振込明細書をメールで確認して欲しいと販売者からwhatappに連絡が入る。
N:メールボックスを確認するが、確認ができないので販売者にwhatappより伝える。
詐:迷惑メールに入っているかもしてないので迷惑メールボックスを確認するよう指示を受ける。
N:迷惑メールボックスに代理店より下記のメール文を確認。
メール文によると
国際銀行の制限により、130RM(商品販売額)の振込ができません。
最小振込額は500RMからです。購入者のアカウントから自動で追加の370RMが差し引かれました。したがって追加の370RMを今すぐ代理店へ返金してください。返金後、あなたの銀行アカウントに500RMの入金が確認できます。
N:上記のメールの意味を購入者にwhatappにて事実確認する。
詐:購入者は代理店へ370RMの返金を要求する。
※この時点では銀行口座に500RMの振込確認はできていない。
N:銀行で振込の事実確認ができたら返金をすることを伝える。
詐:電話が鳴る。代理店によって振込がホールドされている為、あなたの銀行ではまだ確認ができない。代理店に振込後、銀行口座で確認ができる。振込が遅延すると追加で遅延金が必要になってしまう。
N:その振込をキャンセルし、通常振込ができないのか交渉する。
詐:困った様子でキャンセルができないから追加料金370RMを返金して欲しいとお願いされる。
N;確認してから、振込をすると伝え、切電。
外出先だったこともあり、帰宅してゆっくり調べてから振込するかを検討しようと考えてた矢先、そこから電話が鳴り続ける。
詐:早くしないと遅延金がかかってしまうから早く返金して欲しいと強くリクエストされる。
N;外出先なので今はできないことを伝え、帰宅後、返金をすると伝え、切電。
詐:そこから帰宅するまで2.3時間程度でしたが、その間も電話とwhatappが何度も入り、販売者が返金されないと困る理由が送られてきます。
N:ここで「すぐに振り込んであげないと」という気持ちに変わってしまう。
N:帰宅後、370RMを代理店へ振込。振込明細書を代理店と販売者へ転送する。
詐:代理店より下記のメールが送られてくる。
メール文によると
返金が遅延した為、販売者のアカウントから遅延金700RMが追加で差し引かれています。700RMを代理店に返金することで、1200RM(500RM+700RM)があなたの口座に入金されます。
N:ここで詐欺だと気付き、急いで銀行に電話しましたが、振込が完了していた後だったので、被害報告と口座の一時ストップしか対応ができませんでした。
詐:被害後も販売者からは追加請求の電話が3日程、鳴り続けました。
詐欺に遭った際の手続き
被害を未然に防ぐことが一番ですが、万が一被害に遭ってしまった方へ被害に遭った際の手続き方法をお伝えします。
銀行に被害報告をする
銀行に被害報告をするとどこまで詐欺師に銀行情報を伝えたか聞かれます。
伝えた情報に応じてサポートを行ってくれます。
・銀行アカウントの一時クローズ・再オープン
・デビットカードやクレジットカードのストップ・再発行
・オンラインバンクの一時クローズ・再オープン など
利用した事業所に被害報告をする
「Carousell」の場合
「Settings」の「Contact us」から被害報告をすることができます。
被害報告後、購入者へ事実確認を事業所側から行ってくれ、その回答を報告してくれます。
今回は購入者からの回答が得られなかった為、購入者のアカウントを使用できないよう停止してくれました。
警察に被害報告をする
警察署でポリスレポート作成の為、「いつ・どこで・被害内容」などを細かく伝えます。
個人情報(名前・ID・住所・生年月日・仕事・電話番号・宗教)を伝え、警察より今回の被害報告が電話で入ると言われました。
ポリスレポートは銀行への被害報告・オンライン振込クローズ解除の際に使用しました。
KPDNHEP(国内貿易消費者省)に被害届を提出する
下記より被害届を提出することができます。
・KPDNHEP (Ministry of Domestic Trade and Consumer Affairs)
販売履歴が確認できるURL・振込明細書のアタッチメント・詐欺師情報など細かい情報提出が必要です。
被害を未然に防ぐための注意点
ここでは被害を未然に防ぐための注意点をご紹介していきます。
・受け渡し売買が安全
銀行振込・配送はトラブルの元なので対面の受け渡し売買をおすすめします。
・連絡先を教えない
個人間での連絡はトラブルを引き起こす可能性がある為、事業所を通した連絡手段がおすすめです。
・有効な電話番号か確認をする
「Truecaller(発信者識別できるアプリ)」などを使用し、電話番号を事前に識別することをおすすめします。
「Truecaller」で対象者の電話番号を検索すると識別登録されていると下記のようにScammer(詐欺師)と表示されます。
まとめ
結局今回の場合、お金が戻ってくる可能性は極めて低いそうです。銀行窓口のお姉さんも同様の被害に遭い、3,000RM(約8万円)の被害を負ったそうです。全ては警戒心が弱かった私自身に非がありますが、マレーシアでは同様の被害が多発しているようなので、本記事が読者の方の安全なマレーシアライフのヒントになれば幸いです。
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