【2021年】マレーシア｜税金の仕組み

マレーシアの税金ってどうなってるの？
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

石油や天然ガスなどの資源事業が盛んなマレーシアでは国家予算の半数は資源によって賄われているため、国民が収める税金がそこまで高くないのが魅力の一つです。

この記事では　マレーシアの税金の仕組みについて日本の税金と比較しながらご紹介していきます。

Contents

【2021年】マレーシア｜税金の仕組み

【2021年】マレーシア｜税金の仕組み

住民税

住民税とは住民が住んでいる(勤めている)都道府県や市区町村に納める税金を言います。

・日本：課税所得の約10%の住民税が発生します。
・マレーシア：住民税はありません。

消費税

消費税とは商品・製品の販売やサービスの提供などの取引に対して課せられる税金を言います。

・日本：標準税率10%(軽減税率8%)が商品購入時またはサービス提供時に課せられます。
・マレーシア：消費税(GST)はないが、売上税とサービス税(SST)によって特定の物・サービスについてのみ売上税10%(一部異なる税率)、サービス税6%が課せられます。

例) ホテル宿泊、レストランでの食事の際にサービス税6%が課せられます。

マレーシアでは2015年から導入された消費税(GST)6%制度は2018年6月に廃止され、2018年9月から現在の売上税とサービス税(SST)が導入されました。

▶︎ 日本の消費税の軽減税率の適用対象品目に関してはこちら
▶︎ マレーシアの売上税とサービス税(SST)について詳しく知りたい方はこちら

所得税

所得税とは個人所得(会社からの給料)に対して課せられる税金を言います。
マレーシアも日本も累進課税制度を採用しており、所得が多い人程、税負担が高くなる仕組みになっています。

・日本：個人所得の5%〜45%の税率が発生します。
・マレーシア：個人所得の0%〜30%の税率が発生します。

累進課税制度はマレーシア滞在者に適用され、原則182日以下の滞在者に関してはマレーシア非滞在者扱いになり、外国人税率の30%が適用になります。

▶︎ 日本の所得税の税額表はこちら
▶︎ マレーシアの所得税の税額表はこちら

法人税

法人税とは法人（会社）の所得(益金額から損金額を引いた金額)に対して課せられる税金を言います。

・日本法人の場合：15%〜23.2%法人税が発生します。
・マレーシア法人の場合：24%(最小17%)法人税が発生します。
・ラブアン法人の場合：3%または一律RM20,000(約532,000円)の法人税が発生します。
　RM1=26.6円　2021/6/20現在

マレーシアはキャピタル・ゲイン税は、不動産に関するもの以外では課税されません。

ラブアン法人とはマレーシアのラブアン島に設立された法人で法人税率の優遇制度を設けています。
キャピタル・ゲインとは株式や債券など、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のことです。

▶︎ 日本の法人税の税率表はこちら
▶︎ マレーシアの法人税の税率表はこちら

固定資産税

固定資産税とは固定資産(土地・家屋・償却資産)を所有している人に課せられる税金を言います。

・日本：固定資産税評価額(実勢価格の70％)に標準税率（原則1.4％）を掛けたものになります。
・マレーシア：一般的に100㎡のコンドミニアムを所有した場合にRM1,000(約26,600円)/年が課せられます。
　RM1=26.6円　2021/6/20現在

相続税

相続税とは個人が被相続人から相続などによって財産を取得した場合に、取得した財産に課せられる税金を言います。

・日本：遺産額から基礎控除額を差し引いた額に10%〜55%の相続税が課せられます。
・マレーシア：相続税はありません。

▶︎ 日本の相続税の税率表はこちら

まとめ

▼ 日本とマレーシアの税率一覧

	日本	マレーシア
住民税	約10%	なし
消費税	8%〜10%	なし/SST 6%
所得税	5%〜45%	0%〜30%
法人税	15%〜23.2%	24%((最小17%)※ラブアン法人を除く
固定資産税	固定資産税評価額×1.4％	100㎡あたりRM1,000(約26,600円)
相続税	10%〜55%	なし

その他にも定められた税金は多数あります。

どこかの国に住んでいる以上、税金を納める義務はあります。マレーシアに移住して改めて日本の税金の多さを感じました。税金の仕組みを知ることで節税対策することもできます。この記事が少しでも多くの方の参考になれば幸いです。

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