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2021年7月|マレーシアのコロナ事情と活動制限(SOP)

コロナ関連

2021年5月以降よりマレーシアでは新型コロナウイルスの感染者が拡大しています。
6月1日からマレーシア全土で「完全ロックダウン(FMCO)」が開始されたにも関わらず、感染者は増加し続けています。

この記事では現在のマレーシアのコロナ事情と活動制限条件(SOP)についてご紹介していきます。

▼ この記事はこんな方におすすめ
・マレーシアの現在のコロナ事情を知りたい
・詳しい活動制限(SOP)の詳細が知りたい

2021年7月|マレーシアのコロナ事情と活動制限条件

感染者状況

▼ 現在の感染者数 ※7月15日
・マレーシア人口:約3,000万人
・新規感染者数:13,215人/日
・死者:110人/日

※参照:MySejahteraアプリケーション

感染者数が1日約2,300人中1人が感染している計算になり、感染率が高く深刻な状態です。

感染者の増加に伴い、スランゴール州の一部地域を対象とした「強化された活動制限令(EMCO)」の施行されています。

▶︎ 強化された活動制限令(EMCO)対象地域一覧はこちら

6月のコロナの事情と現在を比較したい方は下記の【関連記事】を併せてご覧ください。

【関連記事】
2021年6月|マレーシアのコロナ事情

活動規制制限(SOP)

▼ 第一段階における規制(SOP)
・すべての社会・経済活動は許可されない。
(必要不可欠なサービスに指定されるものは例外)

・操業が許可される製造業及び製造業関連サービス部門
【出勤が認められるのは従業員の60パーセントまで】
【航空宇宙・食品・包装(食品・医療関連のみ)・清掃・医療・個人用保護具・医療機器部品・電気及び電子機器・石油及びガス・機械及び装置(食品・医療関連のみ)・繊維製品(個人用保護具関連のみ)・燃料及び潤滑剤の生産、蒸留、貯蔵、供給、流通】

・以下の産業については、出勤キャパシティは最適化が可能
【労働キャパシティは60%制限なし】
⑴農業、漁業、畜産業及びそれらのチェーン産業
⑵プランテーション業、商品先物取引業とそれらのチェーン産業

・建設業
(1)必要不可欠なメンテナンスと修理作業
(2)主要な公共インフラの建設工事
(3)作業員集合宿舎(CLQ)・労働者用の宿泊施設が提供されている建物の建設工事
(4)G1、G2、G3及びG4契約業者によって行われる建設作業

・下記店舗は午前6時から午後10時まで営業が許可される(6月28日から有効)。
【レストラン、飲食店、屋台、フードトラック、フードコート、キオスク等】
※テイクアウト、ドライブスルー又は宅配のみ。

・下記店舗は午前8時から午後8時まで営業が許可される。
【スーパーマーケット・食料品店・コインランドリー・動物関連・メガネ屋・ハードウェア店・車の修理・薬局・ベビー用品・宗教用品】

・必要不可欠なサービスに指定された経済部門は、基本的に、すべて午前8時から午後8時まで営業可能。(例外あり)

・営業許可
【電子商取引・卸売り及び流通・電気通信店・書籍】

・営業不可
【商業施設・マーケット・ネットカフェ・写真屋・カジノ、競馬・スパ・ビューティーサロン・ネイルサロン・理髪店・家具・戦車・宝石・車両部品・衣料・玩具・スポーツ用品・花屋・レクリエーション施設・映画館・教習所】

・州・地区間移動は禁止。(例外あり)
・生活必需品の購入のための外出は、一世帯から2名まで、居住地から半径10キロメートル以内の店舗へ行くことが可能。
・医療と緊急の場合のみ、患者を含む最大3名まで、居住地から半径10キロメートル以内、または半径10キロメートル以内に医療機関がない場合は居住地から最も近い医療機関へ行くことが可能。
・タクシーとe-hailingは運転手を含めて原則2名のみが乗車可能。
・公共交通機関は、飛行機を除いて、50パーセントまで乗車容量を抑えれば営業を許可。
・公務員の出勤は20パーセントまで
・民間部門の職員の出勤率は60パーセントまで。
・午後8時以降の外出禁止令は施行されないが、営業時間が基本的に午後8時までとなるので、午後8時以降は全国民が自宅にいることを政府は希望する。
・教育機関は閉鎖される。
・保育所、幼稚園関連は必要不可欠なサービスでの共働きの家庭のためにのみ営業が可能。
・オープンエリアで行うスポーツはジョギングとエクササイズに限られ、最低2メートルから3メートルの物理的距離を確保し、近隣のエリアで午前7時から午後8時の間に行われるものに限られる。
※一部省略

※2021/7/16時点の情報です。状況に応じて変更される可能性があります。最新情報は在マレーシア日本大使館の公式ホームページをご確認ください。

▼ 強化された活動制限令(EMCO)地域の規制制限(SOP)
・EMCO対象地域内の住民は、原則として自宅からの外出が認められない。
例外:・警察に認められた店舗での生活必需品の購入が認められる
・EMCO対象地域に出入りする道は封鎖され、対象地域への立ち入りは警察が統制する。
例外:世帯代表者1名のみ、EMCO対象地域内において自宅から半径10キロメートル以内での食料及び基礎的必需品の購入のための外出が可能。病気、死亡等の緊急事態の場合、警察の許可を得てEMCO対象地域外に出ることも可能。
・食品や商品のデリバリーは可能であるものの、その受取りは、その場所の監督者を通じて行う必要がある
・自家用車の乗車人数は1名まで。ただし健康管理、医療、ワクチン接種の場合は運転者を含めて3名まで可能。
・公共交通機関は、飛行機を除いて、50%まで乗車容量を抑えれば営業を許可
・タクシーとe-hailingは運転手を含めて2名のみが乗車可能。
・午後8時以降の居住地区からの不要な外出は、緊急又は警察の許可を得た場合を除き禁止。

・以下を除く製造業及びサービス部門の経済活動は認められない。
⑴製造業:生活必需品関連
⑵サービス部門:水・電気・エネルギー・銀行・動物関連・交通機関・貿易関連・ホテル・通信・清掃・配送・法務など
⑶農業、漁業、畜産業及びプランテーション(パームオイルのみ)
・公務員の出勤は20パーセントまで
・政府のカウンターサービスは、医療、警察、(及びスランゴール州においては税関、入管、検疫)を除いて閉鎖される。
・民間部門の出勤は60パーセントまで

・店舗の営業時間
⑴飲食店・販売店 (午前8時から午後8時まで)
※飲食店はテイクアウト、ドライブスルー又は宅配のみ
※販売店の営業許可は食料品、飲料、日用必需品のみ
⑵病院 (最長24時間)
⑶薬局、ドラッグストア、動物病院、ペット用食料品店(午前8時から午後8時まで)
⑷ガソリンスタンド(午前6時から午後8時まで)(高速道路上のガソリンスタンドは最長24時間営業可能)
⑸卸売市場(深夜0時から午前6時まで)
⑹常設のファーマーズマーケット(PTK)、MyFarmアウトレット(MFO)、地方農協複合施設(PPK)(午前6時から午後2時まで)
※一部省略

※2021/7/16時点の情報です。状況に応じて変更される可能性があります。最新情報は在マレーシア日本大使館の公式ホームページをご確認ください。

国民は不必要な外出は禁止され、ほとんどの企業で在宅ワークを余儀なくされています。飲食店はデリバリーのみの営業で、その他のサービス業は休業状態が長い間続いています。この状態が長く続くと国民の経済危機、ストレス過多、移民減少がますます深刻になりそうです。

ICU病床利用率

7月7日に保健省の発表によると現在のICU病床利用率はマレーシア全体で約90%台に達すると発表されました。マレーシア政府系病院におけるICU病床数は1,388床。2021年3月時点では約600床弱と全体の約4割の利用率だったものの5月以降、クアラルンプール首都圏及びセランゴールを中心に感染者が拡大したことにより、6月上旬時点には約1,200床に達しました。

▼ 特に逼迫している地域 ※7月7日時点
・ヌグリ・スンビラン州(166%)
・プトラジャヤ(132%)
・スランゴール州(129%)
・マラッカ州(128%)
・ラブアン(127%)
・クアラルンプール(102%)
・ジョホール州(92%)
・ケダ州(91%)

感染者拡大により病院での受け入れ数も限界に達しています。

ワクチン状況

▼ ワクチン接種状況 ※7月9日時点
・1回接種:全人口22.1%相当 (成人人口30.9%相当)
・2回接種:全人口9.8%相当 (成人人口13.6%相当)

▼ 副反応報告
・軽微事例:1000回当たり「18.6件」
・入院事例:1000回当たり「1.4件」
※長期入院や死亡事例等は報告されていない

▼ ワクチン調達状況 ※7月9日時点
・ファイザー:4,480万回 (70%相当)
・アストラゼネカ:640万回 (10%相当)
・Sinovac:1,200万回 (18.75%相当)
・CanSino:350万回 (10.9%相当)
・スプートニクV:640万回 (10%相当)
・COVAX :640万回 (10%相当)

マレーシア政府は感染者が拡大しているスランゴール州を中心に企業接種を呼びかけていますが、現状は2回目のワクチン接種を終了している国民は全体の1割程です。

マレーシアのワクチン接種の様子について知りたい方は下記の【関連記事】をご確認ください。

【関連記事】
【副作用の怖さ】マレーシアワクチン接種1回目レポート

まとめ

新型コロナウイルスの影響によりどの国でもたくさんの被害が出ていますが、マレーシアも大きな被害を受けている国の1つです。特に2021年5月からの感染者数の拡大は凄まじく、自由に外出できない状況が続いています。これ以上被害が広がらないよう、そして周囲や家族、自分自身のためにも引き続き、感染予防を徹底していきたいものです。1日でも早く自由に外出できる日々が戻ってくることを願っています。

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